今年、令和7年は、あの悲惨な大戦の終結から実に80年の歳月が流れました。
我が国の現在の平和と繁栄は、ひたすら祖国の安泰と家族を想い散華されたご英霊の尊い犠牲の上に成り立っていることを、決して忘れてはなりません。戦後80年、あの終戦の混乱を知らない世代が大半を占める時代になりました。
戦争の悲しい記録が風化する一方で、世界では紛争が絶えず、悲劇が続いています。毎日、流れる戦争のニュースを見ると、かつての日本の姿と重なるのです。
二度と我々のような戦没者遺族を出さないため、戦争の悲惨さ、平和の尊さを後世に伝えることが私たちに課せられた義務だと考えます。バレテ会の会員一同は、祖国の安寧と家族の幸せを願いながら散華された数多のご英霊の皆さまのことを後世に伝えることが、恒久平和につながると信じるからです。
フィリピンの戦陣、最大の激戦地のバレテ峠の攻防戦で戦死された方々に心から追悼の誠を捧げます。
比島の山野に、今もなお眠る関連将兵の皆さま、何卒、安らかにお休みください。
バレテ会
